【地域連携センター】令和7年度 避難所運営演習を実施しました2025年10月16日
令和7年10月9日(木)玉手山学園 総合体育館Do夢(大阪府柏原市旭ヶ丘3丁目)にて、令和6年度避難所運営演習を実施しました。
この日は演習の開始に先立ち、玉手山学園で新たに組織された消防防災支援ボランティア隊「KASHIWARA SAVERS(カシワラ セイバーズ)」の発足式が行われました。
この取り組みは、柏原市に大規模災害が発生した際に、被災者支援や避難所の運営補助、そして、地域防災について様々な普及、啓発などを行うことを目的に玉手山学園の学生、生徒の有志でボランティア隊を組織したものです。本日の発足式にあたり、柏原市と学校法人玉手山学園との間で「消防防災支援ボランティアに関する覚書」の締結を、冨宅柏原市長と学校法人玉手山学園江端理事長・学園長の署名により行われました。
玉手山学園総合体育館「Do夢」は、大地震や洪水を対象とした柏原市における避難所として指定されています。災害はいつやってくるのか分からず、常に準備しておく必要があります。
行政だけで避難所の開設・運営の全てを引き受けることは難しく、私たち学園の構成員や地域の方が一体となって運営することを目的に、2016年から避難所運営演習を毎年、実施しています。
大規模な災害になりますと、災害対応には多くの人手が必要となります。“まさか”の時に備えて災害時の心構えや避難所が開設された時の注意点など避難所運営演習を通して学びました。
避難所運営演習当日は、柏原市職員、玉手中学校教員・生徒、関西福祉科学大学をはじめとする玉手山学園の教職員・学生・生徒 約350人が参加し、演習を通して避難所運営で発生する諸問題を共有し、参加者の防災意識の高揚と災害対応能力の向上のために演習を行いました。
グループ別演習では、3つのグループに分かれて3つの演習(①大規模災害時における避難所のトイレ事情について、②AEDの操作について、③救護法【止血・固定・保温等】)をそれぞれ体験していただきました。
その後、全体座学では、「大規模災害時における避難所の事情と課題について」というテーマで、関西福祉科学大学 福祉創造学科 家髙教授から、大規模災害が発生した際の被災者の避難プロセスから、避難所における避難生活機関と避難所で起こりうるさまざまな課題や、災害における人的被害についての説明があり、災害時に避難所を機能させるためには、十分な演習・訓練が必要であることについてご講演をいただきました。
参加された玉手中学校の生徒さんからは「大規模災害が発生した時に自分が何をしなければならないか、考えるきっかけになった」「災害時に何をしなければならないかがわかりました」という感想をいただきました。