本学卒業生が大学院博士号(工学)を取得されました!2022年09月20日
本学卒業生の藤原尚美さん(1991年卒)が2022年に大学院博士号(工学)を取得されました。
藤原さんは1989年に関西女子短期大学に開設された保健科生命科学コース(現在は募集停止)の1期生として入学されました。関西女子短期大学を卒業後、製造メーカに就職され、品質管理、微生物学研究チームを経て、いまは同社の技術開発センター課長として活躍されています。
入職後、本学生命科学コースで培った知識と実験スキルが評価され、微生物試験による水質管理評価検討に大抜擢された機会に、母校の山本真紀先生(生命科学コースの恩師)のもとへ微生物実験の学び直しに通われて、当社の新部門立ち上げに大きな貢献を果たしました。その後、大阪教育大学大学院修士課程へ入学され、バクテリア人工染色体(BAC DNA)の遺伝子マッピングのテーマで2004年に修士号を取得されました。その後は、水生生物を用いた新規のバイオアッセイ技術開発に専念され、2022年3月に福岡大学にて10年間に及ぶ研究成果をまとめられ博士(工学)の学位を取得されました。
この日(8月9日)は、山本真紀先生のもとへ、博士の学位取得のご報告に来られ、江端理事長・学園長に表敬訪問をされました。30数年前の短大の面影をよくご存じでいらっしゃる理事長からは多くの励ましのお言葉をいただきました。藤原さんはこの短大を卒業したからこそ当社へ入職でき、研究者として育てていただけたと感謝の気持ちを示しておられます。
藤原さんは社内で研究チームを主宰し、後進の女性研究者を育てながら、新技術の開発に邁進しておられます。今後も、本学の卒業生としての一層のご活躍を期待しています。