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医療事務の志望動機はどう書く?仕事内容や資格について
  • 2025.01.07

 医療事務は大変人気のある職業です。近年は高齢化が進み、病院やクリニックなどの医療機関を利用する人が多くなっており、医療機関で働く医療事務のお仕事も需要が高まっています。

 この記事では、医療事務をめざしている人向けに、医療事務の志望動機の書き方、その参考になる仕事内容の詳細などについて解説していきます。

目次

医療事務とは

 医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で、受付などの患者対応をするだけでなく、会計や診療報酬請求などの業務を行う職業です。
 患者さんと接する機会が多いため、病院やクリニックの顔となって業務を行うときもあれば、会計業務などの裏方業務を専門知識を使って素早く行うこともあります。他にも、レセプト業務やクラーク業務など、業務内容は多岐にわたるので、臨機応変な対応が求められるでしょう。

 医療事務は勤務時間や収入も安定しているので、特に女性に人気があります。

医療事務の仕事内容

 医療事務の主な仕事内容は、どこの病院やクリニックでも大きくは変わりません(院内での決まり事やルールは、病院やクリニックによって異なります)。
 ここでは医療事務の主な仕事内容を紹介します。

受付

 患者さんと一番最初に接するのが受付です。診療の順番や呼名などをして案内するなどの患者対応を行います。初診の患者さんの場合は、診察券を発行したり患者さんの情報を登録したりすることもあります。

会計

 診察終了後に診療費を計算し、患者さんから診療費を受け取ります。迅速かつ丁寧に対応する必要があります。

レセプト業務

 レセプトとは、病院で患者さんが受けた診療行為を記載した明細書のことです。会計のときに患者さんから受け取るお金は診療費の一部で、残りは国保や健康保険など保険者に請求することになります。患者さんのレセプトを作成したり、点検や提出をすることが月末に多いので、月末に忙しくなることが多いです。

クラーク業務

 外来担当の場合は、カルテの準備や問診票の受け渡し、診察室の案内などを行います。医師や看護師と患者さんの間に入ってスムーズに診察や治療を受けられるようにサポートする役割です。
 病棟担当の場合は、ナースステーションで事務的な作業を行います。外来と同じようにカルテの管理をしたりするのに加え、入退院の管理、面会者の対応なども行います。

医療事務になるには

 医療事務になるために必須の資格は特にありません。
 しかし、人気のある職業で求人倍率も高いです。また、レセプト業務などで専門的な知識を必要とすることも多くあります。なので、資格を持っていた方が就職活動でも有利なことは間違いありません。
「医療事務管理士」「診療報酬請求事務能力認定試験」などの民間資格は、専門的な知識を持っていることを示すことが出来るため、取得しておくと就職活動で役立つでしょう。
 
 また、ある程度即戦力であることを証明するため、医療系の学部・学科のある学校で勉強することも役に立つでしょう。学校にもよりますが、講義を通して資格の取得をサポートしてくれるだけでなく、実習などの実践的な経験を身に付けることもできます。
 
 今回は医療事務になるために役立つ資格をいくつかご紹介します。
 

医療事務管理士技能認定試験

 医療事務管理士技能認定試験は、日本で最初の医療事務資格です。40年以上の歴史があり、最もポピュラーな医療事務資格の一つといえるでしょう。取得しておくことで、即戦力として認められます。
受験料 7,500円(税込)
※免除ありの場合は5,400円(税込)
試験の内容 ・学科試験(法規/保険請求事務/医学一般)
・実技試験(レセプト点検/レセプト作成)
試験日程 在宅試験:毎月(毎月第4土曜日翌日の日曜日)
インターネット試験:好きな時に受験可能
出典元
(2024年6月現在)
https://www.ginou.co.jp/qualifications/iryojimu.html

医療秘書士

 医療秘書士の資格を取得すると、医事課における受付業務、一般事務、統計、料金の徴収、医療事務等の業務処理を行うことができると定義されます。
 医療秘書士の資格条件に、必ず医療教育協会指定の大学・短大・専門学校にて必要な科目を履修する必要があるので、独学では資格は取得できません。そのため、教育機関でしっかり学んでいると認められるでしょう。

診療情報管理士

 診療情報管理士は、医療機関でのデータ収集や情報管理を行います。その知識を持っていることを表す資格が診療情報管理士資格です。医療機関には膨大な量のデータが存在し、管理しきれていないことがあります。このような状態を解消するために生まれた資格で、病院側からのニーズも高いためおすすめの資格といえるでしょう。
 しかし、誰でも受験できる訳ではありません。受験資格には二通りあり、日本病院会が実施する2年課程の「診療情報管理士通信教育」を修了すること、もしくは日本病院会が認定した学校・3年生以上の専門学校で特定の単位を修得することのどちらかが必要です。
 一度医療事務として就職し、働いていく中で、より高みをめざしたい気持ちが芽生えたときに取得するという選択肢もあります。
受験料 2年間 220,000円(税込)
(専門課程編入は110,000円)
※半期延長料(半年)は別途
主催 日本病院会
試験日程 年に1回(例年2月)
出典元
(2024年6月現在)
https://jha-e.jp/

医療事務の志望動機はどう書く?

 医療事務になるために志望動機を問われる場面はいくつかあります。就職活動でも志望動機は必ずと言っていいほど問われるでしょう。
 また、医療系の学校の入学試験を受けるときに、面接等で医療事務をめざす理由を問われることもあります。そのため、志望動機はじっくりと考えて好感を持たれやすいものを準備することが大切です。
 採用担当者に好まれる志望動機を作るポイントはいくつかあります。

自分の実体験を織り交ぜる

 志望動機は出来るだけ具体的な方がリアリティーがあり、採用担当者にも伝わりやすくなるでしょう。自分が体験したこととそれを通してどう感じたか、そこからなぜ医療事務を志したかを伝えることで、説得力のある志望動機になります。

病院の理念、方針を理解する

 病院にはそれぞれ、大切にしている理念や方針が存在します。ホームページにも掲載されていることが多いのでしっかりと確認し、病院に関わる人たちが日々どういった理念や方針を持っているのか理解しましょう。

自分の経歴をアピールする

 新卒や未経験でも、資格や得意なことは積極的にアピールしましょう。医療事務の業務内容は多岐にわたるので様々な経験を活かすことができるでしょう。
 
「自分の実体験」「病院の理念、方針」「自分の経歴」のポイントを抑えて自分の熱意を採用担当者に伝えましょう。医療事務でなければいけない理由、この病院でなければいけない理由を明確に示すことが大切です。就職活動に関しては、医療系の学校などに在学している場合は、就職担当の教員が志望動機を添削してくれる場合もあるので積極的にアドバイスをもらうと、より良い志望動機になるでしょう。

医療事務の大変なこと

 人気の医療事務のお仕事ですが、業務を行う中で大変なことはたくさんあります。
 まず、医療に関する専門的な知識が必要となるため、覚えることや身につけなくてはならないスキルが多くあります。特にレセプト作成などの業務は、未経験の人にとっては初めは難しいと感じることも多いでしょう。

 しかし、就職する前から資格取得のための勉強や学校での講義を通して、知識を身につけることは可能です。出来る限りの知識を身につけた状態で就職すれば、全くの未経験と比べると早く業務を覚えることができるでしょう。

医療事務に向いている人

 医療事務に向いているのは、人と関わることが好きな人優しい気持ちを持っている人といえるでしょう。

 日常的に患者さんやその家族、医師や看護師と接することが多くなるので、様々な人と関わります。病院にくる患者さんは、必ず何かしらの不調を抱え、精神的に不安定なこともあります。そんな患者さんに優しく接することが大切です。
 
 また、医療事務の仕事は業務の内容が幅広く、その名の通り事務的な作業も多いです。そのため、集中して効率よくコツコツと事務作業を行う力も必要です。データ入力などのコンピュータ操作に抵抗がない人も医療事務に向いているといえるでしょう。

医療事務の魅力・やりがい

 医療事務の仕事は、専門的な知識を必要としたり、コミュニケーション能力が問われたりと大変なことも多いですが、その分様々な魅力があり、大きなやりがいを持って働くことが出来る仕事です。

 医療事務の魅力はたくさんありますが、一番は「働きやすい」という点が挙げられるでしょう。ライフスタイルが変化しやすい女性でも年齢や働き方の形態にとらわれず、誰でも働きやすいです。
 もちろんフルタイムで正社員として働くことも可能ですし、結婚後は子育てと両立するためにパートタイマーに業務形態を変えることも可能で、柔軟に働き方を変えることができます。
 また、医療関係は景気変動の影響を受けにくいとも言われており、給与も安定性に優れているでしょう。

 やりがいとして挙げられるのは、受付業務などで患者さんやその家族と直接関わる中で、「ありがとう」「助かりました」などの感謝の声を聞くことです。
 クラーク業務でも患者さんと密接に関わるので、より患者さんから信頼してもらったり感謝されることも多くなります。
 医者や看護師のように医療行為を行う訳ではありませんが、医療従事者として人の命を預かりサポートする使命感を持って日々の業務を行うことが出来るでしょう。

まとめ

 医療事務のお仕事は、年々ニーズが高まっている人気の職業です。
 働きやすいことに加えて、安定しているので就職の倍率もそれなりに高いと言えるでしょう。
 医療事務に関する資格は様々な種類がありますが、就職活動で苦労しないためにも、学校で学んだり資格を取得しておくことは重要だと言えるでしょう。
 資格を取得したり、志望動機を考えたりと今からでも出来ることはたくさんあるので、出来ることから準備を始めてみましょう。

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