【保育学科】公開講座・夏季セミナー「大人も子どもも魅了する“おはなし”とは?」2019年08月21日
毎年恒例、夏季セミナーを今年は公開講座と合同で開催しました。
在学生も含め、保育士・教諭、学童支援員、図書館関係者、ボランティア、子育て中の保護者など合わせて約140名が参加しました。
今年のテーマは「大人も子どもも魅了する“おはなし”とは?」でした。
講師は、ストーリーテラー 田中 千代野さん。
ストーリーテラーとして、兵庫県西宮市をはじめ全国各地でおはなしに関わる活動を30年以上続けてこられ、その子ども読書への貢献により平成17年度文部科学大臣賞個人表彰を受賞されています。
ストーリーテラーとは、絵本や紙芝居などの媒体を使わず、物語を語る語り手のこと。
千代野さんの優しい声に、参加者一同、物語の世界にグッと引き込まれました。
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絵本の読み聞かせ
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メモを取りながら聞く学生たち
それぞれの年齢にあったおはなしを、実演を交えて紹介してくださいました。
みなさん熱心にメモを取りながら聞いておられました。
そして、小学校高学年のお話に差し掛かった時、千代野さんが一本のろうそくに火を灯しました。
ろうそくに火が灯ると部屋は暗くなって・・・
静かな空間の中、詩の朗読がはじまり、何とも言えない独特な世界観に包まれました。
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一編の詩を朗読する千代野さん
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中学生向けにと語られたのは、デューク 江國香織『つめたいよるに』でした。
柔らかな声で語られる物語にみなさん聞き入って、中には涙ぐむ人も・・・。
そして、最後には軍手人形を紹介!
「親子のカラス」のおはなしは、母親と子どものやりとりがとても微笑ましく、ほっこりしました。
講演後、「作ってみたい!」と軍手人形の写真を撮る方もおられたくらいです。
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軍手人形でおはなし「親子のカラス」
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大画面で見る軍手人形の実演
千代野さんは「目と目を合わせて語ること」「声の力」の大切さを話されました。
SNS中心のコミュニケーションが増える中、こうして目と目を合わせて語り、人と人が心を通わせることが何よりも必要なのではないでしょうか。
あっという間の1時間半!
おはなしの魅力がいっぱい詰まった、素敵な時間でした。
千代野さん、素晴らしい体験をありがとうございました!